すだれの歴史
重要文化財 駒競行幸絵巻 / 和泉市久保惣記念美術館 所蔵
当社所蔵 模造複製品より転載
すだれの起源
Sudare of origin
簾(すだれ)は、いつどのようにして世の中に誕生し、現在までどのような歴史を辿ってきたのでしょうか?中国と韓国の文献の記録から、簾は中国を発端として日本へ伝来した可能性が高いと推測されています。ただし不明な点が多く、今後の研究、調査が待たれるところです。
古代のすだれ
Ancient Sudare
簾の名の由来は、「簀垂れ(すだれ)」から発生した説と、住む所の「巣」の出入口に垂れ下げて、雨風邪気を避けたことから発生した説の二つが有力です。
※巣を垂れる・・・すだれ?
中世のすだれ
Middle Ages Sudare
平安時代の「寝殿造」、室町時代の「書院造」などの日本的な建築様式の発達に伴い、御簾が登場しました。御簾は室内から外の庭と一体化した空間を演出し、外部からの侵入を拒む心理的距離をおく作用も併せ持ち、また神と人、高貴と庶民を隔てる屏障具として用いられていたようです。